ジブリ美術館でおれの盗撮動画が多数公開されているとの確信を得て、現地まで赴いて抗議しようとしたのだが、前売りのチケットがないと入場できないと、取り付く島もない。屈辱を飲み込んで、言われたとおりにチケットを買おうと駅前の金券ショップに行った…

このや朗、俺ぁ上州虎だぞ！凄んで見せた渡辺電機(株)さんだったが、トイメンのドサ健はその襟首をグイとつかみ、雨の中へ連れ出した。面子の２人が抜けた卓上に、天井からポタリポタリと垂れてくる雨漏りと思われたそれは、人間の真っ赤な血だった。思わず…

天を侮り世にはばかり、我が物顔に振る舞った罰として、石原家は姓を剥奪され、あらたに陰茎姓を名乗ることを命じられた。父・陰茎慎太郎。長男・陰茎伸晃。次男・陰茎良純。三男・陰茎怒張之助。今までの名前を捨て、隠喩どころか男性器そのものを名乗らね…

人生の大切なことは全てアニメに教わった！大見得を切り「言ってやった…」といわんばかりの陶酔感に浸っている渡辺電機(株)さんに、底意地の悪い相撲取りたちが次々と揚げ足を取る質問をあびせかけた。「なら、大便の仕方はどのアニメに教わったでごんすか」…

よりすぐりのドスケベ男が一堂に会して念じれば、神風は吹く！渡辺電機(株)さん以下、同じ志を持つ男たちがJR荻窪駅中央線ホーム吉祥寺寄り階段下に集合、円陣を組んでパンチラ〜パンチラ〜と神風を呼ぶ呪文を唱え、奇蹟を祈った。そのとき、背後のホーム奥…

落馬した騎手は予後不良として殺処分にされ、その肉は中山競馬場内のイートインで味噌ラーメンのチャーシューとして供されるとの噂を頭から信じ込んでいた渡辺電機(株)さんは、武豊の肉を食べて天才のDNAを分けてもらいたい一心で、雨の日も風の日も、開催日…

デビュー作の撮影はバリ島でとの甘言に乗せられ、まんまとＡＶ女優事務所と契約してしまった渡辺電機(株)さんだが、いざ撮影現場で男優が目の前でパンツを下ろすと、ふさけんなよ何でおれが人のチンポ触んなきゃなんねえんだよ！と笑い、前肢で男優の首を薙…

獺鍋を食べる催しが開かれるという神楽坂の旅館を訪ねたのは、指定された深夜の二時のことだった。呼び鈴に応じて出てきたのは大きめの三角巾の陰になって貌の見えない女中で、鞄を受取り、皆様お待ちですとだけ言うと、くるりと背を向け廊下の暗闇の中へ音…

たまたま廃校当日なのを知らず女子校のトイレに忍び込んだ渡辺電機(株)さんは、厳重に施錠されたトイレに閉じ込められたまま、便所コオロギを栄養源とするうちに養殖に成功、ペットマウスのエサとして市場に乗せ、巨大ビジネスに発展させた。それらのすべて…

現場責忍者としてドクロ忍者軍団を統率する渡辺電機(株)さんのストレスは桁違いで、胃潰瘍で慈恵医大病院に入院した際に見舞いに訪れた獅子丸に、仕事を辞めて書店員にでもなって好きな本に囲まれて暮らしたいとの夢を語ったというが、その誠実な仕事ぶりが…

ヒタヒタと夜のあぜ道を歩いていた渡辺電機(株)さんは、いつしか背後からヒタヒタと同じ歩調で着いてくる誰かの存在に気づき、全身に粟立つのを感じた。お、おばけ？自然と早くなる足の運びに呼応して、背後の追跡者の歩調も同じように早くなり、ヒタヒタヒ…

なんだよまたテペト星人かよ！いらねえよバカや朗！一枚五円のくじ引き怪獣ブロマイド、引けども引けども、出るのはテペトやバニラ、初期ガバドンなどのスカばかり。とうとうモットーに反する一冊まるまる大人買いまで試みたが、50枚全てデットンの同じ写真…

人食いザメ、ホモの親戚、チーズ。渡辺電機(株)さんの苦手なものと言えばこの三つが有名であるが、お別れ会に横綱がこの三つ全てを持ってきたものだから、二人は大ゲンカになり、険悪なまま、渡辺電機(株)さんは転校して行った。それからニ十年。支度部屋に…

地元・七尾市の英雄、元横綱輪島大士さん講演会。おれがオーガナイズするイベントは初めてで緊張するが、商工会議所の人達の助力もあり、昭和の名力士の凱旋に近隣のお年寄りが集まって、場内は超満員。だが、楽屋に現れた輪島そっくりさん芸人の渡辺電機(株…

包茎を治したいンです。思い詰めた表情で渡辺電機(株)さんに打ち明けた横綱は、その日のうちに全力士に噂を広められ、失意の内に相撲界を去った。さも当たり前と言わんばかりの得意顔で、横綱の代わりに土俵入りをやろうとした渡辺電機(株)さんも、力士や親…

紅白の審査員の話、ずいぶん前からお断りしてるのに、いまだにしつこい。今日もNHKから来たおっさんが呼び鈴を押し続けて、シカトしても帰らない。根負けしてドアを開け、紅白には出ないと今まで同様の答えを繰り返すと、相手はウンザリしたような演技で、だ…

角膜に傷がついてしまったせいか、常に視界の隅にチンポが見えるようになってしまった安倍総理は、あれだけの激務と政局を、常にちんぽを見ながらこなしていたのである。今まで、大変だったね。そう労いの言葉をかけながら執務室に入って来た全裸の渡辺電機(…

どなた？「どろぼうです。」どろぼうさん？クラリスが言い終わらぬ内に、渡辺電機(株)さんは金属バットでクラリスをメッタ打ちにした。物言わぬ肉塊と成り果てたクラリスを尚も殴り続けながら、渡辺電機(株)さんは口の端からヨダレの糸を引きながら、ゲラゲ…

上高地のサナトリウムで療養中の渡辺電機(株)さんを見舞ったら、すっかり弱気になって、あの窓から見える木の葉が全部散るとき、あたしの命も散るときなの…と涙ながらに言うので、さっそくチェンソーを買ってきて根元から切り倒し、さあ死ね今死ねとドーキン…

スマッシュの際の「サー」の掛け声で一世を風靡した卓球界のスター渡辺電機(株)さんも、その晩年はラケットに触れることもなく、朝から晩までまんがに没頭する自堕落な日々を送っていた。渡辺電機(株)さんに国民栄誉賞をとの声もあった現役時代を知る者が、…

「木更津の狂犬」と呼ばれた伝説の不良、渡辺電機(株)さんの逸話も、元を辿ってみるとすべて渡辺電機(株)さん本人のブログが発信源で、当時彼が関わりを持ったと称する実在の人々に確認をとっても「そのような人物は知らない」の一点張り。疑惑を検証するた…

パラシュート機能を持つ外套で空を飛んで見せると売り込んで、巨大イベントに発展して引っ込みがつかなくなり、エッフェル塔の上から跳んだ仕立屋ライヒェルトの死から105年。渡辺電機(株)さんが今また、アルコールランプで熱したきんたまの浮力でスカイツリ…

学童社倒産の報を聞いて駆けつけた新漫画党メンバーたちの前で、四つん這いになった加藤編集長の背中にドカッと腰を下ろしてキセルをふかしながら、渡辺電機(株)さんは扇状に開いた札束でパタパタと顔をあおいだ。この会社も、雑誌も、このおっさんも、今日…

土俵の鬼と呼ばれた初代若乃花に対して土俵の天女と呼ばれた渡辺電機(株)さんは、若乃花の良きライバルとして土俵を盛り上げ、1950年代の終わり頃から数年間に及ぶ渡若時代を作り上げた。そのスピードと怪力で相手を土俵に叩きつける豪快な若乃花の相撲に対…

ホテ〜〜〜。ホテ〜〜〜。奇怪な鳴き声の主を確かめるべく、虫取り網と虫カゴを持って夜の墓場に潜入した渡辺電機(株)さんは、布袋家代々之墓と書かれた立派な墓碑の前でバッタのような格好で長い手足を折り曲げ、虫になりきってホテ〜〜、ホテ〜〜〜と鳴き…

豪華客船「渡辺電機(株)號」の進水式パレードに、渡辺電機(株)さん本人はとうとう現れなかった。やっぱり魔除けの人柱にされたという噂は、本当だったのかしら。人々が囁きあう中、鼓笛隊の吹き鳴らすファンファーレが青空に響き渡り、花火が打ち上がる。か…

見世物にしてひともうけしようと南の島から持ち帰った巨大なタマゴが孵化して怪獣が生まれてしまい、経営していたレジャーランドが破壊されるのを見た渡辺電機(株)さんは、社長室の金庫の中の金を持って逃げようと、逃げ惑う社員たちをかきわけて本社ビルの…

巨大アリゲータの背中にまたがり、霞が関に颯爽登場！逃げ惑う町の人々を嘲笑しながらバナナを貪り食う渡辺電機(株)さん。日頃さんざんおれのことをバカ、キチガイ、ひょっとこ、売春婦、かえる、ドン百姓、奴畜、デンドロカカリヤ、アメリカシロヒトリ云々…

エッチなおじさんが総理大臣になっちゃいけねェって決まりでもあんのか？そう言ってぷぅっと頬をふくらます細野豪志代議士に、渡辺電機(株)さんは決まりなんかねぇけどさ、やっぱりエッチなだけじゃダメなんだろ？そう言いながら、ナメクジの干物を勧めた。…

よう彼女、お茶飲まない。渡辺電機(株)さんの下品な誘いに、安倍総理は一瞬ギョッとして立ち止まり振り返ったが、やがて気を取り直し、冷たい拒絶の言葉を浴びせる。女房が待ってんだろ、おっさん。渡辺電機(株)さんは意に介さず、無遠慮な手を総理の肩に伸…