2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
蟹工船の同窓会の通知が来たので、クロゼットから当時の作業着を引っ張り出して、久々に着てみる。90年ぶりにも関わらず、ぴったりフィット。動きやすさと磯臭さが、オホーツク海で過ごした往時をなつかしく思い出させる。みんな、どうしているのか。ほぼ定…
イベンダー・ホリフィールドの耳を噛みちぎって失格処分となったマイク・タイソンは、失意の内にリングを去り、真実の愛を求めてパリへと旅立った。名もないカフェーでアルバイトをしながら、パリの人々との触れ合いに心の傷を癒やすタイソンだが、渡辺電機(…
カニクイザルに襲われ脳みそを齧られた渡辺電機(株)さんだったが、転んでもタダでは起きない。食われて欠けた脳みそで、考えた。カニクイザルに食われるっつー事は、おれの脳みそ、カニの味がすんじゃね?思い立ったら行動は早い。大鍋に煮立たせた熱湯に自…
人魚を食べて不老不死となった八百比丘尼の話をどう勘違いしたのか、カッパの肉を食べて不老不死に!と宣言して、カッパ狩りのため長良川をカヌーで上って行った渡辺電機(株)さんが消息を絶って、3ヶ月。社会からつまはじきにされた落ちこぼれゆえ、捜索願い…
覚悟完了ッ!!そう絶叫して服を脱ぎ捨て全裸になると、渡辺電機(株)さんは「アベ政治を許さない」のプラカードを手に、結びの一番を前にスタンバイした呼び出しを押しのけ、ふるちんで土俵に駆け上がった。だが、その足が土俵を踏むことはなく、宙に浮いた…
大嫌いなブロッコリーとニンジンが山盛りでグツグツ煮える大鍋を前に、ベソをかく横綱。食べなさいッ!激しく叱責する渡辺電機(株)さんも、内心は可哀想で胸が張り裂けそうだった。すまん横綱、強くなるためだ。せめて、苦手な牛乳にはハチミツを入れて甘く…
爆風スランプのボーカル、ライムスターの坊主、そして渡辺電機(株)さんが三人並ぶと、もう全く見分けがつかなくなってしまい、おれがあいつであいつがおれでと侃侃諤諤の激しい言葉の応酬は醜いつかみ合いに発展し、三人がもつれ合って階段を転げ落ちた拍子…
「うんこ食べ放題!」の看板を前に、これは得なのか損なのか、真剣な面持ちで考え込んでいる渡辺電機(株)さんこそが、本当の馬鹿であることに疑いの余地はなかったが、そんな馬鹿でも一票の重みは平等だ。我が党に清き一票を!いやいや、ぜひ我が党に!渡辺…
カニでもどうだい電機さん、との横綱の誘いにホイホイついて行き、ご丁寧に持ち帰り用のタッパーまで用意した渡辺電機(株)さんだったが、幼稚園の砂場で真っ黒になって砂を掘り起こし、ヨツアナカシパンを探し当てて歓声をあげバリバリと噛み砕く横綱の姿に…
モスクワ五輪の選手選考を兼ねた、1979年東京国際マラソン。終盤、国立競技場に入るや猛然とスパートして首位を独走する瀬古利彦に、懸命に追いすがる宗茂、宗猛の兄弟、さらに背後から泣きわめきながら青龍刀を振り回して迫る渡辺電機(株)さん。また、いじ…
ビートたけし、ビートでんきの二人組、ツービートはアッという間に成功の階段を駆け上り天下を獲ったが、その座を手放すのも早かった。トントン拍子に出世して、ついに掴んだ日曜夜のゴールデンタイムの冠番組「ツービートのばんざい!ポルノ君」の第一回の…
釧路駅前から乗ったバスの乗客は大半が空港で降りてしまい、いつしか客席には横綱ただ一人になっていた。車窓を流れる景色は白いガスに覆われ、バスがどんどん山の中へ進んでいることが、分かった。本当にこんな所に、渡辺電機(株)さんが隠れているのか。訝…
「取調室でオゴってくれるカツ丼食べ比べツアー!どこの警察署が一番ンマい?」というブログ企画で、渡辺電機(株)さんがまず最初に訪れた近所の杉並警察署で、ちんぽを出して歩きましたと申告して自首した数分後には、地下二階の拷問室で拘束された全裸の体…
再結成後、初のスタジオアルバムがついに発売となるイエロー・マジック・オーケストラの記者会見で、全裸でうなだれ顔面が腫れ上がったメンバー3人を差し置いて、真ん中に座ってふんぞり返る渡辺電機(株)さんを、報道陣は困惑して見守り、言葉を待った。こ…
新銀行東京や首都大学など、石原慎太郎元知事が付けた名称が次々と改名されて行く流れは止まらず、ついに息子の石原伸晃は石原じろう、石原良純は石原とんぼ、石原宏高は石原ノイバウテンと改名させられた。誰の仕業なのか。実行者を突き止めるべく、難を逃…
カエルやウサギが登場する「日本最古の漫画」と呼ばれる絵巻物は?ハイ具志堅さん早かった!さあ答えは。鳥獣戯画。ブーーーー違うでしょ〜ー。具志堅さんは「ちょっちゅ戯画」でしょー!!ハイ不正解!お手つきの罰ゲームは、残忍カマキリ男爵の陰茎ミジン…
おいデカバナ、コーラ買ってこいよ。寝転んで、エロ本を読みふけりながら振り返りもせず、背後で正座していた安倍総理に命じた渡辺電機(株)さんに、思わず抗議しようと立ち上がった馳浩議員を制して、総理はゆっくりと立ち上がった。あとミカンな。言い放っ…
武道館の楽屋で挨拶しなかったビートルズをボッコボコにしてやったよ!と息巻く渡辺電機(株)さんの武勇伝は、だんだん尾ひれがついて、リアリテイに程遠い英雄譚になって行った。崖から落ちかけたジョンレノンの腕をガッチリ掴み、襲い来るテロチルスの群れ…
戯れに着けた鬼の面が外れなくなってしまい、夜の神社の賽銭箱の上に座ってすすり泣いていた渡辺電機(株)さんだったが、今なら何をやらかしても鬼のせい!と割り切ると、行動が早い。アッと言う間に下半身すっぽんぽんになり、ちんちーんと叫んで夜の街は駆…
「ちゃんこを一人で完食するまで帰れま10」の大垂れ幕の下で、グツグツ煮えたぎる鍋を前にシクシクすすり泣く渡辺電機(株)さんを、力士たちは黙って見下ろしていた。こんなに食べれないぃと泣きじゃくる口元に、箸で鶏団子を突きつけ、さあ食え今食えと囃し…
小沢健二がフリッパーズ・ギター名義での復活を宣言し、渡辺電機(株)さんと共にスタジオ入りしたというニュースがネットに流れたのが、中国が韓国に軍事介入して即日制圧、併合した日のことだったので、大して話題になることもなく、それきり忘れ去られてし…
ジューリアーナ、トーオキョオオーーッ!!深夜二時。渡辺電機(株)さんの絶叫が誰もいない空き地に響き、土管の上に設置したてんとう虫の卓上プレーヤー上で、MCハマーのシングル盤が回転する。貧弱なスピーカーの音は、秋のコオロギやキリギリスの大合唱に…
あの麻生太郎が顔をクシャクシャにして泣き出し、明石家さんまが重篤な鬱状態に追い込まれたという渡辺電機(株)さんの「こわい話」とドン・フライの異種格闘技戦は、開始数秒でドン・フライが無表情のまま大量の失禁をして、立ったまま気絶してしまう凄惨なK…
外人を見かけるとスッ飛んで行って拙い英語でホエアユーケームフロム?ドゥーユーゴーアキハバラ?ドゥーユーライクスシ?などと話しかけ、ドヤ顔で英語できますアピールに精を出していた渡辺電機(株)さんも、ゲタ箱に入っていた女子名の手紙に呼び出されホ…
戦後最長身の幕内力士として知られる不動岩は、その体格ゆえ街を歩けばひときわ目立ち、粋がった不逞の輩に絡まれ、刃傷沙汰になることも多かったという。その不動岩の取り巻きとして行動を共にし、絞め殺されたヤカラの肉を捕食していたのが、渡辺電機(株)…
西荻窪駅南口にポルノ映画館があった頃、渡辺電機(株)さんは女のはだかを見たい一心で、経験があるとウソをつき、映写技師の職を得ようと履歴書を手に訪れたが、入り口にズラリと並んだ女人の肌脱ぎ写真を載せた立て看板に興奮、鼻血を噴いてその場に昏倒し…
「牡蠣にアタるとシャレなんないよねー」と笑いながら、桟橋に張り付いて干からびていた牡蠣をゴリゴリこそげ取って、ナマのままムシャムシャ食っていた渡辺電機(株)さんは急に動きを止め、「おげぅ」と呟いて白目を剥くと、どべべべべと大量のげろを吐き、…
かつて陰茎罪で巣鴨戦犯刑務所に収監された頃、獄窓でカマキリを慈しみ、その生命を通常の4倍長らえさせた経験から「人生200年」が、渡辺電機(株)さんの口癖であった。その渡辺電機(株)さんが199歳になり、200歳の誕生日まで半年を切る辺りから、その言動に…
土俵の土の中で眠っていた処を掘り起こされ、不機嫌に唸り声を上げて暴れる渡辺電機(株)さんを鍋の煮えたぎる熱湯の中に放り込むと、その体はくるくると丸く縮こまり、殻は鮮やかな赤に染まった。ザルですくい上げ、冷水に漬けながら殻をはがし、ぷりぷりの…
なにわのEXILEを自称し、夜の宗右衛門町を肩で風を切っていた渡辺電機(株)さんが、いつものように両脇にフィリピン女を抱えて深夜の戎橋に差し掛かるると、いつもなら最敬礼で挨拶してくるたこ焼き屋やボッタクリバーの客引きが、軽蔑をあらわに、睨みつけて…