彼氏はグレートアントニオ

「漫画エロチカ」1982年2月号。江古田の魔窟のような古書店にて500円で購入。井草はじめ、若山ひろし、吉田英一、大田黒定彦ら、70年代のエロ劇画誌で個性的な作品を発表していた作家たちが、手慣れると同時に倦怠しているのが手に取るように分かる、ダラけた緊張感の無い作品が並んでおります。そりゃまあ、どう考えても先行きの無い仕事、いつまでこんなことを…と、皆が思っていたのでしょう。たしかこの年に「レモンピープル」創刊ではなかったっけ。巻末の目に鮮やかな２色口絵の縛り絵が、どう見ても前田寿安先生なのですが、なぜか名前がありません。前田先生はマンガ作品も掲載されていますが、こちらはまぁいつも通りの…。この方の「ポルノファンタジー」なる作品が載っていました。いま持って行ったらサインを入れてくれるでしょうか。

Tout Va Sauter