実家に金の無心に行ったら、親がトリ胸肉をカタクリ粉にまぶして揚げるヤツを、うまいうまいと食っていた。志の輔にそそのかされたらしい。おそるおそる金の話を切り出すと、親は急に不機嫌になり、粉が余っているから好きなだけ持って行けと、おれの目を見ずに言うのだった。で、もらってきた。カレー粉とカタクリ粉をまぜたやつ。水で練ってふかしてみたところ、電子レンジから出て来たのは乞食同然の格好でメガネをかけた年老いたインド人、マハトマ・ガンジーその人だった。ガンジーは強烈なカレーの匂いを漂わせておれの傍らに立つと、厳かに言葉を発した。「肛門にボールペンを刺していいかしら?」などという夢のような話があるわけもなく、今から西友にトリ胸肉を買いに行く。
1枚目だけ出して以後沈黙していれば、La's的に過大評価されて食えてたのだろうな。
- アーティスト: クーラ・シェイカー
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1996/09/11
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