渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

凶賊おどるがいこつ

今の監獄のような部屋に住んで2年半。オレの前に住んでいた某文具会社の嘱託をしていたおっさんは、家賃を払いに来ないので不審に思って窓からのぞいたら、部屋やトイレにゲロや血反吐の痕跡を残して、腐敗していたという。その前に住んでいた法学生は、数年間にわたって司法試験を受け続けるうちに徐々に発狂し、ある日「電波で悪口を言うのは止めていただけませんか」と座った目で抗議に来て、ほどなく田舎に連れ戻されたという。そんな部屋だから何か出るだろう!とワクワクしていたが、引っ越し初日の寝入りばなに入口のドアの前に先住者が立っていて「やっぱ出たか」と思う夢を見ただけで、何も起きない。ただただ金がなく、夏は暑く冬は寒い。マンガを描きながら余りの過酷さにゲラゲラ笑っている。それだけだ。惨劇を起こすのは先住者たちじゃない。このオレだ。

おじいちゃんと孫たちみたいだな。

Funeral

Funeral