1977年刊「別冊新評 SF-新鋭７人特集号」の中に唐突にはさまれるマンガ同人誌コラム「まんが同人誌への招待」を書いてる「ぺんね・絵夢」って、もしかして米澤嘉博のペンネームではないのでしょうか。
この本、鏡明の小説の挿し絵をエロ劇画の下條よしあき氏が描いていたり、今読むとオッと思わせるフックが多いのですが、やはり山尾悠子の自筆年譜とＱ＆Ａが、それだけでちょっとした掌編コントみたいで、面白いです。若さゆえの自意識過剰も、むしろ微笑ましいくらい。あと手塚治虫と萩尾望都の対談が載ってます。
この手の総会屋系雑誌って今でもあるのでしょうか。
そういえば思い出しましたが、当時この編集部にいたＳさんが、後に松文館でロリエロ出版に乗り出すにあたり、米澤さんのアドヴァイスで多くの同人作家に声をかけたのでした。彼らの同人誌作品をホイホイホイと安直に束ねたお手軽単行本を経て、雑誌ハーフリータを創刊するに至ります。詳しくは、ばぁびぃさんか平嶋かまいなぁにでも訊いて下さい。
