M・ラインスター「ガス状生物ギズモ」。50年ほど前に書かれた地味なB級小説ですが、せっかく本棚から出て来たので読んでみました。タイトルが全てを言い表していて他に付け加えることも無い、超類型的な異生物侵略モノです。インテリでタフガイの主人公、女学者、その姪の美女、足手まといの弱虫男。50年代アメリカのリアル田舎町が次々に出て来るので、その辺の空気を楽しむには良いですよ。200ページに渡って延々と人類のピンチが続き、残り3ページの所の見開きで一気呵成に解決し、最後のページでは主人公と美女がイイ感じになって終わり。規定字数まで頑張って、ヨッシャーって仕上げて、いそいそと飲みに行った感じが伝わって来ました。
- 作者: マレー・ラインスター,永井淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1969/06
- メディア: 文庫
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