マンガ少年1981年2月号
吾妻ひでお「やけくそ黙示録」が新連載。他に手塚治虫「火の鳥」松本零士「ナスカ」新谷かおる「シリーズ1/100」竹宮恵子「アンドロメダストーリーズ」その他に高橋葉介、石坂啓、ますむらひろし、勝川克志、読み切りで藤子F「ニューイヤー星調査行」に竜巻竜次、御厨さと美「NORA」が病気休載。どんだけオールスターだよと思いきや、この後1年を待たずして誌名変更、さらに売れなくなって消滅する、まさに断末魔の状態なのだった。まぁ今で言うとコミックビームみたいな存在だったが、当時はまだマニア誌を支える市場も確立していないのでした。なんでこんなのを持ってるかと言うと、この数ヶ月後に大学で出会うことになるエロ劇画家まいなぁぼぉい先生が、竹宮先生の穴埋め原稿を描いていたのを、20数年の時を経て古本屋で偶然発見したのであった。そして、藤子プロのチーフアシだったさとうかずひろ氏も誰かの穴埋めで載っていたが、こちらは新谷先生ともどもインクが完全に紙の裏側までしみ出して、読めない。誌面の印象としては、とにかく石坂先生の夜郎自大なブラックユーモア気取りがハナにつくのだった。ま、若さってことで。500円の元は取れた。