渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

おなら

フジロック三日目メモ
Melee
木陰で地獄日射を避けながら、音だけ。途方も無く普通のロック。
Jason Mraz
同じく音だけ。SSWの善し悪しはよくわからんですが、あまり惹かれず。
Jakob Dylan
もはや七光り扱いは失礼だが、お父ちゃんの曲をわかりやすく噛み砕いたような作風は遺伝なのか、普通に父ちゃんをリスペクトしてんのか。バンドも上手いし、聴かせるなあ。と、ここで豪雨が。
Ben Folds
前半のみ。前のアルバムは最高だったんだが、なぜか地味目な曲中心。ガツンと持ってってくれないまま、雨中をガマンできず移動。
The Go! Team
超高品質のガキ向けアゲアゲバンド。また煽りが上手いので、場内ヒートアップ、レッドマーキー全体がモッシュピット状態。雨宿りの混雑に音のデカさもあり、数曲で疲弊。かなり期待していたし期待通りだったが、ボロ雑巾のようになって脱出。「オトコノコー!オンナノコー!」おれはおっさんだ。
Stephen Malkmas & The Jicks
ペイヴメントの天才児。クセのある、フックのあるような無いような、妙な節回しは健在。が、雨とGo!Teamで弱った体は限界に達し、十分ほど残して撤収、ホテルへ帰ることに。
Ellegarden
帰る道すがら、数曲。他の海外バンドと比べても、そんなバッシングにあうほどヒドいバンドとは思えないが、無理に英語で歌わなくてもよくね?雨でズブ濡れの女子高生多数。
Primal Scream
ホテルで暖かいシャワーを浴び、靴を履き替えて復活、再度バスで会場へ。例によってアゲアゲのヒットパレードで大変よろしい。このワクが清志郎さんだったらオレも戻ってはこなかったよ。
Neon Neon
スーパーファー略のグリフさんが渡米しての別ユニット。80年代の象徴ジョン・デロリアンの人生をテーマにした、いんちきエレポップ。HipHop要素も強く、しばしばゴリラズを思わせるが、完全にこっちの勝ち。演奏も本家SFAより格段に冴えており、グリフの曲の良さがビンビンに生きていた。もうウェールズのお友達バンドからは卒業して、こっちに専念してはいかがか。ステージ後方の80年代SF感覚満点なスバラしい映像は、ラクウェル・ウェルチ出演シーンをシャッフルするなど、たぶん好色てらさわホークが手がけたのだと思われる。おススメる。

ステンレス・スタイル

ステンレス・スタイル

三日間通して、病気で欠場となった忌野清志郎の「田舎へ行こう」がガンガンに場内に流れ、なんともユルい空気。忌野さんが優れたフォークシンガーであることは疑う余地もないが、彼を世界に向けたロックフェスのメインに据えるズレた感性の持ち主が一線から退かない限り、このイベントに明るい未来があるとは思えない。