まずM-1優勝を足がかりに芸人として頂点に立ち、バラエティに進出して複数の冠番組を持ち、ゆくゆくはタレントとしてマチャアキの後継者に…との目論見で入った吉本総合芸能学院では、火星なまりが災いして友だちもできず苛烈ないじめに遭い、やっとのことでウガンダからのお笑い留学生G.G.アミンとコンビを組んだのは、入学した年も押し詰まった11月のことだった。この時点で詰んでいるとしか思えない渡辺電機(株)さんの芸能人生だったが、火星人と土人のコンビ漫才は全く予期せぬ化学反応を起こし、聞く者を爆笑の渦に巻き込んだ。あらゆるコンテストを総なめにして、更にはひな壇芸人からバラエティの常連、遂には念願の冠番組を持ち、芸能界のドンと呼ばれる頃には、渡辺電機(株)さんとアミンの身体は完全に融合し、思考も入り混じり喋る言語も火星とウガンダのチャンポンで、誰もが話を理解しないままに笑い転げ、耳から大量の火星ハンミョウの幼虫をあふれさせて狂い死にした。どうやってもマチャアキの後継者にはなれないことを悟った渡辺電機(株)さんが故郷の火星へ帰る頃には、地表は完全に火星ハンミョウの大群に覆われ尽くし、わずかにウガンダのアミンの生家のみが今も変わらず、ピューマの乳搾りをして昔ながらの暮らしをしているという。
やっぱりイタリヤ人はプログレをやってもスケベ!おじいさんのフェロモンすごい…