「黒ん坊お断り」の張り紙があるにも関わらず、堂々と店の正面玄関から入ってきて「はしではなく、真ん中を通って来ました」とドヤ顔でうそぶいた渡辺電機(株)さんだったが、とんちが間違っており、問答無用で射殺された。渡辺電機(株)さんの霊を鎮めるために作られた歌がやがてゴスペルと呼ばれ、末永く世界中で親しまれて行くのだが、この起源は米国史の闇に葬られた。そして、2018年。今年も渡辺電機(株)さんは、玄関の真ん中を通って現れた。全裸で乳首にボンボンを着けた黒人男性の出現に、騒然とするアニメイト帯広店。平成の世が、終わろうとしていた。