近所の学校の子供達に「怪獣博士」と呼ばれ、いつも児童公園の砂場で、給食の残りやアイスと引き換えに怪獣に関する知識を披露し、時には質問に答え、気が向いたら実際に怪獣の動きを実演してみせたり、子どもをウルトラマンに見立てて取っ組み合いを披露し、怪獣毎の攻略法などを伝授していた渡辺電機(株)さんだが、子どもたちの親の行動は素早かった。近隣住民と消防団、警察による山狩りに追われ、警察犬に追いつめられた絶壁から奥入瀬渓流に身を投げ、今では十和田湖のヌシとなり、養殖のヒメマスを食い荒らして地元経済に深刻な打撃を与えているという。そんな暮らしの中でも1日1枚のノルマをこなして漫画家を続けたというから、やはり根っからの作家だったのであろう。今ではすっかり忘れられた作家だが、かつて怪獣ごっこに興じた子どもたちが今では、政治や経済、文化の各分野において日本の中枢を担う重職に就き、電機イズムを継承しているのだ…。
- アーティスト: Aunt Sally
- 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
- 発売日: 2001/03/25
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