電機くん

東京杉並の旧井伏鱒二邸と旧大山康晴邸に挟まれて、漫画家・渡辺電機(株)さんの旧宅が当時のままの姿で残っているのだが、もはや往時の彼を覚えている者もいない。戦前戦中の風刺漫画が当局に睨まれての投獄などを経て、戦後にユーモア漫画でいち早く復活、東京日報夕刊の人気四コマ漫画「オナホの電ちゃん」は連載30年に及び、お茶の間に親しまれたが、あくまで温かなユーモアに徹した作風ゆえか、生涯メディアに取り上げられ脚光を浴びることもなく、賞や勲章にも縁がなかった。昭和が終わり時代が平成に移った頃に突如クソゲー漫画の連載を開始するが、その時点で100歳を超えていたはずである。それから四半世紀を経て、今なお秋葉原で最新のオナホを買い求め、コミケ会場を走り回ってエロ本を買い漁る彼は、いったい何歳なのか。日本漫画史最大の謎が解き明かされないまま、21世紀も終わろうとしていた…。

全てにおいて最高！客が全然ノってないのが許せない！ロックのコーラスは「ラララ〜♫」以外禁止！後年おじさんになって、野太い声でセルフカバーしたのが、これ↓ 

Ich will