「では、私はキンタマを3つ持ってきたから、ひとつをハヤタにあげよう」そんな恩着せがましいゾフィーの物言いにイラッと来て、つい荒い口調で返してしまう。「足んねえじゃん」「え」「キンタマ、いっこじゃ足んねえだろ。なんなんだ3つって。どうせなら4つ持ってこいよバカが」「いやこれはあくまで予備のね」「あーいいっすわもう」舌打ちして起き上がり、傍らのゼットンの死体を蹴り飛ばす。「ないよりゃマシだわ。さっさとハヤタにキンタマ付けたってください」おれの顔色を伺いながらオドオドとハヤタのパンツを脱がすゾフィーの背中を眺め、使えねえ上司を持った我が身を、心底残念に思った。しかしあいつ残りの人生、キンタマいっこでどうすんだろね。