スパークスの来日公演を観ました。今世紀に入ってから6回目くらいですか。最新作「The Seduction of Ingmar Bergman」の国内盤が出なかったにしては、客の入りはまぁまぁ。キーボードとボーカル2人編成の可愛らしいショウといった感じで、40年以上のキャリアからまんべんなく、かなり通好みなマニアのツボをついた選曲で楽しめました。本邦初披露の「Sherlock Holmes」や、数年前の紙ジャケ再発に収録されるまで完全に「幻の曲」だった「The Wedding Of Jacqueline Kennedy To Russell Mael」など。帰りに阿佐ヶ谷のモスで山崎とくだらない話をして、自慰の有害性について口汚く罵り合って憤然と家に帰ると、ボケた老母がおれのためにカレーライスを作って待っていました。涙が頬を伝い落ちるのを止めもせず、すっかり小さくなった母の身体を、ただただ抱きしめるのでした。
- アーティスト: スパークス
- 出版社/メーカー: TEICHIKU ENTERTAINMENT(TE)(M)
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: CD
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