渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

ピノコがおくたんやったら!

サルまん」が面白かったキモは、「ひとひねりしたマンガ入門」というアイディアよりも、バブルの世の中に取り残され、上昇志向を持て余して足掻いている若者を描いた青春マンガになっていたからだと思うのです。それはまさに相原コージの真骨頂であり、80年代末の日本を裏返しに描いた傑作だったと言えるでしょう。だから、新作がポシャったのは当然で、原作者はともかく漫画家の方にもう描く理由が無かった。たしか仲原敬太郎に借りて読んだが、あいつも10年くらい前に福岡に帰ってしまったなあ。

Gracious !

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