筒井先生は「鉄の陰茎お許しを」というギャグをよほど気に入ったのか、1975年?の「喪失の日」と1999年の「魚籃観音記」の2作品で使っていますが、他にもあるのでしょうか?元ネタの方はもちろん「キャプ(中略)ーチャー」シリーズの短編。原題はPardon my iron nerves. ほぼ直訳ですが「お許しを」で締める野田昌宏氏の懐かしさただようユーモアセンスが、話の内容よりもタイトルそのものに永遠の輝きを与えたと言って良いでしょう。正直、このシリーズの40年以上を経た訳文の古くささはそろそろどうなのかという気もしますが、作品そのものがもっと古いので、これでいいのかも知れませんね。
鉄の神経お許しを 他全短編キャプテン・フューチャー全集11 (創元SF文庫)
- 作者: エドモンド・ハミルトン,野田昌宏他
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- 作者: 筒井康隆
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