渡辺電機(株)

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淫らな整体師、無人島に挑む!

ミラーマンはたしかテレビで放映の始まるより1年くらい早く、小学館学年誌で漫画の連載が始まっていた。作画は今でも忘れようも無いあの絵柄、一峰大二。設定はドラマとはだいぶ違い、鏡京太郎はSGMの隊員などではない、何の仕事をしているのかよくわからないジャケット姿のおっさんであった。覚えているのは、子供たちと一緒にプロレスを見に行くエピソード。覆面の悪役レスラーに二人掛かりで血だるまにされるジャイアント馬場を見かねた京太郎は、後楽園ホールの地下室へ急ぐ。「待ってろジャイアント馬場、いま助けてやるぞ」ロッカールームの鏡を使ってミラーマンに変身した京太郎はリングに現れ、アッと言う間に悪役たちをのしてしまう。レフェリーは「ミラーマンのかちい」とその手を差し上げ、馬場も「ありがとう、ミラーマン」と笑顔で感謝していたが、現実には馬場が激怒して警察を呼ばれ、賠償金を払わされるだのだろう。あの漫画、今手に入るのだろうか。「それっ、32もんロケットだあっ」と、馬場がいちいち技の名前を叫んでいたのが印象的である。

いや、一峰大二ではなかったかも知れぬ。
あったこれだこれだ、中条健だった!