渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

俺の沖田くん

野部利雄ってヤンジャン創刊当時からずっと同じことやってんだよな。スゲーわ。あの方のマンガを見ると思い出すのが、大学のSF研の問題児だった沖田というカンボジア人似の男。見事に自己顕示欲と虚言癖以外の何も無いペラッペラな男で、木の葉のように軽いハッタリを武器にSFファンダムでそれなりに顔を売っており、オレも金曜会などに連れて行ってもらったりしたが、周囲の微妙な反応に凡その事情を察した。「顔なじみの店」と称する店が実は初めてだったり、望月三起也にコネはないかと聞いたら「無くはない」と腕組みしたり、文化祭に新井素子を呼びたいと頼んだら「任せろ!」と言ったきり部室に来なくなったりと、撒き餌にホイホイ釣られてウソをつくのが面白くなり、だれも真面目に相手にしなくなるのだった。そんな沖田が当時の野部先生の代表作「わたしの沖田くん」に関して言い放ったのが、「ああ、あれのモデルはワシなんじゃ!」というものだったが、どこをとっても名前以外になんの共通項も無かったので、「沖田総司の子孫」というハッタリともども、誰も相手にしなかった。我々のからかいが苛烈さを増すとともに部室から足が遠のきだし、その後はパソコン通信谷甲州のファン活動などを通じて、ハッタリで若い奴らを集めては愛想を尽かされるということを繰り返していたようだが、今生きてるかは不明。子供が出来たのは知ってる。

カジさんの高速カバーもかっこよかったなあ。こういう人たちに限って、本当はケンカ最強だったりするので、油断が出来ません。カジさんも油断できません。バンドよりも紹介してるアラン・メリルの方がかっこいいですな。

すてきなサンデー

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