渡辺電機(株)

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花村萬月さんのソープ青春小説の名作「惜春」を読みました。今の連載をして行く上で勉強になる所もあり、面白かったです。最後の方で、雄琴ソープのボーイ見習いとして鬱屈した日々を過ごしていた主人公が、豪雨の夜に「質屋で買って来たピンク・フロイドのレコード〈エコーズ〉を」かける場面があるのですが、「エコーズ」というタイトルで出たアルバムって、2001年に出たベストくらいしか知りません。この小説の舞台は1970年代中頃なので、これではないはず。Echoesが収録されたアルバムMeddleは、発売当時から「おせっかい」の邦題がついていたはずなので、これも違う。当時、このタイトルで発売されたコンピやシングル盤があったのでしょうか?

惜春 (講談社文庫)

惜春 (講談社文庫)

作中にピンク・フロイドが流れる小説といえば、筒井康隆の「七瀬ふたたび」だったか「エディプスの恋人」だったかに、友人の頭の中で鳴り響くピンク・フロイドの轟音がテレパシィで延々流れて来て、ゲンナリするシーンがありましたね。