70年代後半にたかみひろし氏が日本未紹介の幻の大物として超プッシュしていたのが、フランスのMona LisaとドイツのPell Mellだったワケですが、Mona Lisaの方は晴れてこのたび全作(再結成後除く)紙ジャケCD化されました。ボートラ満載の2枚組で値段も張りますが、世界に類を見ないイビツで派手な世界は、味わっておいて損は無いです。歪んだ1作目、狂った2作目、充実の3作目はどれも傑作ですが、一番普通のシンフォニックに近づいた4作目を最高傑作と持ち上げてしまうあたりが、保守的で逸脱を好まないプログレファンのダメなところです。
この勢いでだれかPell Mellも国内盤を出してくれないだろうか。ド派手で重厚でドラマチックでデリカシーのかけらもない、いかにもドイツらしい足し算だけで作られたクラシカル・ハードロック。なんでここまで下品なのか。麻薬性があり、危険。
グレゴワール氏の小さなヴァイオリン(le Petit Violon De Mr.Gregoire)
- アーティスト: モナ・リザ(Mona Lisa)
- 出版社/メーカー: ベル・アンティーク
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: CD
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