渡辺電機(株)

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雪の中からこんなバイオリンさ出て来ただ

■Robin Scott - Woman from the warm grass(1969)

Woman From the Warm Grass

Woman From the Warm Grass

最初と最後がちょっとスインギンロンドンな感じのポップスで、後の曲は典型的な英国アシッドフォーク。悪くないです。
おそらく、ドノヴァンになりたかったのであろう。21世紀の今になって聴けば、40年前の正統英国フォークの息吹に思わず襟を正す気持になるが、当時としてはわりとよくいた流行周辺なお兄さんだったのではないか、という気がする。個性があるようなないような、でも一定の質は保っていて、このジャンルの中で特に突出しているワケでもなく、かと言って打ち捨てるにはもったいない…。ジャケの味わいも、しっかりしたバックの演奏も、ソツがないけどアクもない。全てが「いかにも」というくくりに集約されてしまう。発表当時に速攻で忘れ去られたのも納得の一枚。
そして40年の歳月が、彼を変えた…。




同姓同名だけど正反対の音だなあとか思ったら、まさかの同一人物だった。何があったんだよ!
ちなみに、この曲がヒットしたのは上記アルバムの10年後の1979年。サビのコーラスから誰もが想起するであろうゴーストバスターズよりも、5年早いです。
追記:ここによると、正式ににゴーストバスターズがこの曲の盗作だと認められたようですな!一生お金持ちだ!
ニューヨーク・ロンドン・パリ・ミュンヘン+13(紙ジャケット仕様)

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