パパは金持ち

スウェーデンのTVラジオ番組のサントラあつかいということで国内盤が出ないどころか、輸入盤すら僅少でバカみたいな値段がついている、スパークスの新作「イングマル・ベルイマンの誘惑」、なんとか裏技でｹﾞﾌﾝして試聴しました。TVラジオドラマのサントラ、しかもオペラということでユルい気持で聴いたら、予想外に作品として完成度は高いです。セリフ入りのインストとボーカル曲が半々くらい（というかミュージカルなので、セリフがいつの間にか歌になってたりします。）21世紀に入ってからのロックオペラ路線を引き継いでいますが、前作「Exotic〜」のような人工多重コーラスは控えめな、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。何曲かはキャッチーなボーカル曲もありますが、シングルカットには少々キツいか…。あと、ラッセルのボーカルは一発録りに近い所もあり、生っぽくて嬉しい反面、時々おばさんが歌ってるみたいな声になります。まあそれでも、還暦のおっさんがこんな声で歌えるのは異常ですが。初来日時の美人ドラマー（言うても四十路子持ちですが）タミーちゃんが歌っている曲もあります。年明けに出る英国盤がマトモな価格だったら買おうっと。マスト！オレが。

THE SEDUCTION OF INGMAR BERGMAN