リアルタイムの頃には全然ピンと来なかったトーキング・ヘッズも、中年になったら楽しく聴けるようになった。歌詞もまた違った味わいを感じますし。あと、80年代の平和ボケした日本の大学生には、どう考えてもリアルな音楽ではなかったと思います。なにしろ平和すぎて、ワザワザ原発だの米軍基地だのの近くにフィールドワークと称してテントを張り、楽しく飲んで騒いだ挙げ句に「色々考えさせられた」とほざく遊びが流行したくらいですから。ちょっと記憶が誇張されてる気もするが。とにかく「パーティじゃねぇ、ディスコじゃねぇ、もちろんどっきりカメラじゃねぇ」(超訳)と、戦争に飲み込まれたアーバンライフを歌われてもピンと来なかったです。じゃぁ今のオレにリアルかというと別にそういうワケでもなく、ていうかさっきから窓の隙間から誰かが覗き込んでいて、なんかルチャドールの仮面がチラチラ見えるのは気のせいか。まさか組織の追っ手が迫っているのではあるまいな。ま、とりあえず以下次号。
