1988年の秋頃から、友人と共同で池袋の西の要町に仕事場を借りていた。オレの他の2人は石森プロで知り合った島本和彦の弟子で、後にテレビランドで活躍した大門アキラと、月刊マガジンで連載した桑原K三郎(後に仲原敬太郎と改名)。当時3人で雑談していて、牛乳とパンを一緒に食う奴はキモチワルいと桑原が主張し、「口の中でベローンってなってんのが見えたらもう最悪!」と身悶えした。そのときオレが「のりPのだったら?」と振ると、桑原は突如満面の笑みを浮かべ「のりPのだったらイイよね」「口から飛び出したやつ拾って食ったりして」とほざいた。オレがのりPをイイ女の例えに出したのは、後にも先にもそれ一度だけだった。桑原も別にファンではなかったが、まぁそれが当時の空気だった。オレは他人と暮らすストレスに耐えきれず次第に足が遠のき、代わりに桑原の同郷だった安原いちるが入居したりしたが、いつの間にか大門アキラの家になってしまったと記憶している。
- 作者: 仲原敬太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/05/17
- メディア: コミック
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