Fuse / Fuse (1968)
チープ・トリックの帽子とベースが、60年代に組んでいたバンド。スパークスの真似っこのような言われ方をしていましたが、プロデビューはこっちの方が全然早いんですな。ボーカルは17歳のガキですが、ロビンザンダーとは正反対の迫力オッサン声。１曲目がもっさりしたサイケの香り漂う煮え切らないハードロックで、まあこんなもんかーと思っていると、２曲目以降がケツからガンガンに犯されるような漢汁ドバドバの痛快ハードロックで、やられました。ベースはブンブンうなるし、帽子もギターやピアノ、メロトロンまでやかましく弾きまくってます。この時点でまだツェッペリンもパープルもサバスも世に出ていなかったことを考えれば、もう及第点とかいうヌルい評価ではもったいないです。でもこれはまったく売れず、成功するにはハンサムと合流してさらに数年の時を経なければならなかったワケで、音楽って難しいです…。
