渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

음경

ハングルで「코미케(コミケ)」と書いた段ボールを掲げて金浦空港ロビーを往来する旅行者たちに親指を立て続けた結果、初老の裕福そうな男性が成田行きのチケットを手配してくれた。身ぶり手ぶりで会話しながら、大喜びで彼の後について席に着いたが、そこは完全個室の超VIPシートだった。東京では見られなくなった回転するベッドに腰掛け、シャワーから聞こえて来るハングルの鼻歌を聴きながら、私は青い錠剤をすりつぶしてベッドサイドのマッコリに仕込むのだった。「어이, 들어 오세요!」どうやら入って来いと言っているらしい…。