えーと昔の工口漫画ふたたび。芸文社刊「漫画ガッツ」1975年8月号より、田村幸太郎原作・紺野泰介作画「悶える柔肌」。主人公は思い切り「ダボシャツの天」、タッチは山松ゆうきちと、実に時代を感じさせる作風。75年にはもうこんなファッションの若者はいなかったのではないかと思うが、まあ現代にも増して世間の狭かった工口漫画家ゆえの悲しさか。この紺野氏は60年代末期から80年代の初頭まで官能劇画を描き続け、近年大西祥平氏の「ひよこ書房」によって復刻作品集が編まれている。ちなみにこの「漫画ガッツ」だが、椋陽児による表紙イラストがどれも素晴しく、つるっぱげの尼しか出て来ない連載などのエグい中身とのギャップが印象的であった。
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