旅の締めくくりの夜行長距離バスは、隣席の兄ちゃんの寝息がくせえなあとか思った次の瞬間には東京に着いていたので、やはり疲れていたのであろう。おれ以外の客は全員地蔵に姿を替えており、車外に出るとそこはどことも知れぬ墓場であった。まるで「ついて…
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