渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

狂鬼ジャッカル

神楽坂の昭和の面影を残す路地裏を裸でうろつき、鋭いカギ鼻と口が耳まで裂けた邪悪な笑顔で、近所の子供達に「狂鬼ジャッカル」と呼ばれ恐れられていた渡辺電機(株)さんだったが、半ばやけくそで試みた美魔女メイクがバッチシはまり、今では街のマドンナとして、道行く人々に愛嬌を振りまき、誰からも愛される存在となっていた。それを見ていた、となりのいじわる横綱。美魔女に対抗して、おれはちょいワルおやじだ!と、浴衣の胸元にシルバーのネックレスを光らせ、神楽坂の隠れ家バーのカウンターで若いOLを口説いた。そんな二人の行状を雲の上から苦々しく眺めていた漫画の神様こと手塚治虫は、二人を一対の狛犬の姿に変えてしまいました。当地の赤城神社入り口で向かい合う狛犬の由来は斯くの如しであるが、手塚は今でもその話を訊かれると苦々しい表情で二人の生き方を叱責するものの、話はいつしか熱っぽいマンガ論へと発展して行くのだった。

曲名「ドニモ」。わりと最近まで「ドミノ」だと思いこんでいた。過去に何度か、恥をかいてるかも知らん。これ当時、意識高めのニューウェーブ野郎がみんな得意げに誉めてて、「ケッ、た、大したことねえよッ」とビビりながら聴いていた。

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