きんたまを拾いませんでしたか

「サルまん」が傑作になったのは情報量や分析もさることながら、バブル絶頂期の時代の波になんとかあやかろうと悪戦苦闘する、地方出身の不器用な若者の姿をしっかり描けていたからこそで、それはやっぱりルサンチマンをたぎらせたリアルな若者を描かせたら右に出るものがない、相原コージの天才のなせる技でありましょう。ちゃんと時代の中で生きる人間が描かれていた。それが一切描けないからおまえはダメなんだよ。そう父親に言われてしまい、カッとなって思わず床の間にあった高価なツボでおやじのあたまを…おれやっちまった。かあちゃん、すまない。そう呟いた目の前の壁が吹き飛び、土煙の中を６尺はゆうにあろうかと思われる巨大な父親の陰茎が、俺をめがけて真っ直ぐに振り下ろされるのだった。ここでしぬんや…

Best of Rubettes