鵠沼海岸の絶品ハヤシライス！

おれたちゃ怪獣だー！得意満面で爆音を轟かせてバイクを乗り回していたら、子供の妄想が具現化した妄想ウルトラセブンに襲われ、死んでしまった渡辺電機(株)さん。その霊は成仏できず恨みを抱いて地上にとどまり、セブンに変身するモロボシダン隊員を演じた俳優・森次晃嗣さんの夢枕に立って恨みごとを言い募ったそうですが、ファンに昔の話を振られるのを嫌う森次さんに冷たくあしらわれ、スゴスゴ帰って行ったといいます。

スペイス・オディティ

こちらメイジャートム、地上管制塔聞こえるか。地球がとてもきれいだ。いまハッチをくぐって船外へ出たところだが、巨大なチンポが地平線からこちらへ向かってくる。とても大きい。ああ、チンポだ。地球は青いが、チンポはただひたすらでかい。まっすぐこちらへ向かってくる。こちら地上管制塔。聞こえるかメイジャートム。チンポなど無いぞ。聞こえるかメイジャートム。聞こえるか。通信には応えず巨大なチンポと合体し、宇宙一のデカチンになったと大喜びのトム大佐。日の出とともに訪れた巨大な朝立ちにより、体内の血液を全てチンポに吸い上げられ、死にました。今でも、衛星軌道を周回しながら朝立ちと収縮を繰り返しているそうです。

きちがい刑務所

午後の夕立を予期するかのように眠くて何もできないでフラフラしていたが、そんな時にもアフリカでは子どもたちが腹を空かせてるんだよ！そう言って大鍋いっぱいにふかしたサツマイモとうまい棒詰め合わせをスーツケースに詰め込んで、成田空港のカウンターで押し問答をしている間に、通りかかった相撲取りの集団が荷物をあけて勝手に食い始めた。コラーッ！！蜘蛛の子を散らすように逃げる相撲取りを追い払ったところで、目が覚めた。懲役23年と128日目の、朝だった。

まんがキッドボックス

土曜日曜と、あまりの暑さにウトウトしながら馬券を買い、二日間でトータルプラスマイナス０円と、何もしなかったのと同じことになりました。失われた、還って来ない二日間。瓦礫と化した登別駅前に呆然と立ちすくみ、横倒しになったクマの剥製に腰掛けたら、剥製じゃなくて生きていた。飛び上がってア〜〜オと絶叫、ギュンという擬音と土煙を残し、脚をウズマキ状に回転させて猛スピードで逃げ出した。

リングの殺人鬼

力道山先生が暴漢に刺されたとの報を聞き、さっそく猪木と祝杯を上げるために秋葉原のメイドカフェに繰り出したが、オ帰リナサイマセゴ主人サマ♡とおれたちを出迎えたメイドは、どう見てもザ・デストロイヤーの変装だった。それならそれで、なぜマスクを脱がないのか。銀のトレーにお冷を載せて、ぶりっ子ポーズで油断なく近づいてくるデストロイヤー。席についたおれたちの様子をうかがい、スキあらば四の字固めを決めようとステップを踏むその姿を、猪木が一瞥して舌打ち、「何やってんだよ！」小声で吐き捨てた。結局、技を受けることもなく会計を済ませ退出した猪木に、一部の客からブーイングもあったが、この時点で２人のプロレス道が違う方向を向いていた事を物語る、まさに象徴的な事件であった。

ケーキ！ケーキ！ケーキ！

負けた方がすり潰されてあんこになる、和菓子デスマッチだぜ！そう叫ぶなり、巨大な羊羹を振りかざして殴りかかってきた渡辺電機(株)さんは、むきたての羊羹から垂れた汁に足を取られ、仰向けにひっくり返って後頭部を強打、おれの足元に気を失って倒れた。巨大なもなかの皮を手に呆然と立ち尽くすおれをよそに、スタッフがテキパキと運んでいった渡辺電機(株)さんは、気絶したまま巨大なミンチマシンに入れられ、あんこになって数十個のタッパーに小分けされ、京都市中の和菓子屋各店に出荷されて行き、その後はわからない。

食いしん坊を探せ！

お墓に林立する卒塔婆を、カイワレと間違えてムシャムシャ食べてしまった罪により、地獄に堕とされた渡辺電機(株)さんは、賽の河原に生えている卒塔婆を食べて、ますます太ってしまった。閻魔大王もほとほと困り果て、本人の希望するアイドルに転生させる条件で、やっとのことで地上に還ってもらった。それがAKBの誰なのかを突き止めるのが、おれの使命なんです。と説明しても、警察の人はまったく耳を貸してくれず、そのまま楽屋泥棒として刑務所に送られ、監獄内のいじめで命を落としたという。