「ヒヒジジィ殺してやるッ」「トルコ一軒もないじゃん」「私は貴方にウナギだらけなの」等々の名言を「渡辺電機(株)炎の言霊」として勝手に出版されてしまった渡辺電機(株)さんは激怒し、出版社に抗議すべくピカチュウ街宣車で、奥付けに記された住所「東京都地獄区血の池6-6-6骸骨ビル」に乗り付けた。赤黒い雲がどんより垂れ込める薄闇の中、ビルの周りに密生する雑草に見えたものが、近づいてよく見ると林立する卒塔婆だと分かった時、渡辺電機(株)さんの失われた記憶が、ハッキリと蘇った。我が名はケルベロス、地獄の犬。我と共にきたり、我と共に滅ぶべし。エロイムエッサイム！咆哮とともに巨大なベンジョコオロギに変身した渡辺電機(株)さんは、地獄の鬼たちが「犬じゃねえし」とささやき合うのも構わず、モノスゴい跳躍力で飛び上がり、トイレの物陰に消えた。あとには、もげた後脚が一本、残されていた。
今日はサマソニ来日のスパークスの単独公演でした。二曲目のアスタマニャーナムッシュウとか、この曲とか、あまりライブで演ってくれない昔の曲は、いろいろ思い出してしまって泣けてしまうのですが、キャリア的には一番アブラが乗っていた80年代前半のアメリカでブイブイ言わせてた頃の曲を、今ほとんど演奏しないのは謎だなあと思いつつ、後ろの方で静かに泣きながら踊っておりました。
