コンビニの廃棄品からくすねた賞味期限切れのカップうどんを、水でふやかして食うのはあまりに情けなくて泣けてくるので、せめてぬるま湯を…と、風呂の残り湯を分けて下さいと宮城野部屋を訪れた渡辺電機(株)さんだったが、力士たちの対応は冷たかった。だめだだめだ、ウチの残り湯はちゃんこのダシに使うんだ。ウチの横綱の大好物なんだよ。マジか！大きな声に一同が振り返ると、横綱が驚愕の表情で固まっていた。おれが今までウマイウマイ言って食ってたちゃんこは、風呂の残り湯…！？そうだ、お前は風呂の残り湯で、強くなったんだ。親方の言葉に我に返った横綱は改心し、それから決して湯船の中で石鹸を使ったり屁をこいたりすることは、無かったという。渡辺電機(株)さんは干からびて、部屋の玄関の片隅の埃にうもれて、いつまでもそこにあった。
スピリットイン・ザ・スカイや恋のウォータールーなど、名曲カバー路線で一瞬売れたこのバンド。誰がやってもサマになる、この曲もカバーしてたんですね。
