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渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

時のエリュシオン

こんな時間に景山民夫アマンドに呼び出されて、何の用か大体見当はついていた。近頃彼が夢中になっているという新興宗教の話を聞かされて困ったという話は、仲間内でも何人かの口から聞いていた。正直断ることも考えたが、70年代からの古い友人として、彼の真意を確かめたいという思いがあり、夜中の2時にも関わらず、タクシーを飛ばして六本木にやって来たのである。「お連れ様がお待ちです」女給に導かれて通路を一番奥まで進み、扉を開くと、そこにいたのは景山ではなかった。「飛んで火に入る何とやらだな、電機さん」向い合わせのソファに座った九重親方貴乃花親方が、左右からがっちりと俺の肩を掴んで奥の席に座らせた。「さあ、この間の返事を聞かせてもらおうか」

Oranges & Lemons

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