読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

もう一人のビートルズ

おれ一人だけエプスタインに呼び出された時点で、もう何の話か見当はついていた。この数ヶ月、ジョンやポールはあからさまにおれを無視して、ジョージも一切目を合わせようとしない。メジャーへの階段を駆け上がっていくために、彼らに何が足りないのかは、おれにも良く分かっている。そして、何が余計なのかも…。事務所のドアを開けると、エプスタインは不自然なまでに上機嫌でおれを迎え入れ、一人の大男をおれに紹介した。横綱白鵬だった。あんた秋場所を休場して、なにリバプールくんだりまで…あっけにとられるおれをヒョイと抱き上げると、横綱はエプスタインに軽く会釈をして、大股に部屋を出た。「ど、どういうことだ?おれはビートルズの…」さえぎるように、横綱の熱い唇が覆いかぶさってきた。

Crammed Global Soundclash 1980-89 (Bel)

Crammed Global Soundclash 1980-89 (Bel)