渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

食いしん坊を探せ!

お墓に林立する卒塔婆を、カイワレと間違えてムシャムシャ食べてしまった罪により、地獄に堕とされた渡辺電機(株)さんは、賽の河原に生えている卒塔婆を食べて、ますます太ってしまった。閻魔大王もほとほと困り果て、本人の希望するアイドルに転生させる条…

#警察に言われたこと

職質の警察官「キミちょっと荷物の中見せて」ぼく「はい…(チッめんどくせえな)」警「全部シャブだね。そっちは(ベルトポーチを指差す)」ぼ「あっ、これは何でもないです」警「いいから見せなさい」ぼ「はい(本当に何でも無いんだけどな…)」警「これは…

選挙に行こう!!

選管に行って色々話し合いましたが、けっきょく天狗の面が取れないかぎり、おれに選挙権は与えられないそうです。お面つけてるだけで普通のおっさんすよ!と粘りましたが、一本歯の高下駄はいてルミネの屋根から電柱から電柱に飛び移ってドンキに行ったとこ…

私の文学放浪

参院選もいよいよスタートだが、総裁から「お前だけは幸福にする自信無いわ」と幸福実現党から除名され、山本太郎と仲間たちからも仲間はずれの仕打ちを受け、いよいよ行き場を失ってしまったおれは、と書き始めたが、特に選挙に思うところもなく何の風刺も…

他人の顔

面白半分にかぶった能面が取れなくなってしまい、医者に行ったら、完全に顔面の肉とつながっていて中に神経や血管が通っているので、はがせないとのこと。街を歩けば子供は泣くし犬は吠えるし、外人に記念写真を頼まれるし、まあ慣れてきたらどうでも良くな…

呪いのノリノリノリカ♪

「この満月デトックス効果で体内が浄化されると、老廃物や有害物質が完全に取り除かれて、清潔で全く匂わないピュアなうんこが出るのよ!」藤原紀香が手にして微笑む、高級そうな白い皿に上には、まごうかたなき人間の大便が、湯気を立てていた。「さあどう…

邪皇の迷宮

トレーダー時代の顧客に集団訴訟を起こされたが、こんな事もあろうかとコートジボワールに国籍を移しておいたので、もはやおれを追い詰める術はない。この未開の地で外貨を転がし、最後にもう一旗上げて帝国を築く。あまり治安が良いとは言えないが、むしろ…

おれの名前を言ってみろ

やっぱり人間誰しも「痛くもなんとも…あで?」だの「ぱぴぷぺぽ」だの言い残して爆発四散するマヌケな死に様は遠慮願いたいワケで、北斗神拳の使い手を自称する渡辺電機(株)さんには皆、優しかった。恋人を犯して自殺に追い込んだ男たちを河原に呼び出して成…

Dizzy Miss Lizzie

【悲報】自宅のトイレでうんこしてるおっさんいたwwwwwwという画像が、どう見てもおれを盗撮したものだったので、すぐ両国警察署に届け出たが、隠しカメラのあるトイレでうんこしていれば撮られるのは当たり前と諭され、スゴスゴ帰ってきた。自分の危機管理…

殺人楽屋噺

おれの談志襲名の正式決定が近づくに連れ、周囲に不穏な影も漂い始めた。この名跡により発生する巨額の利権を思えば、それも仕方のない事である。おれのガードを買って出てくれた横綱白鵬も凶弾に倒れ、すでにこの世にない。おれ自身も何度も襲われたり、乗…

さよなら人類

近所のベローチェの二階にいつもいる、常連客のメガネのおじさんが入った後のトイレは、一滴たりとも便器の中に命中していないであろうモノスゴい量の小便が床にまき散らされてビダビダになっており、おれは極力利用しないで小便は飲み終えたコーヒーのマグ…

マンガブーム到来!

担当に付いた編集者から手なづけて、ジワジワと編集部全体にヘロインを蔓延させ、誌面を意のままに操る計画は思い通りに運び、今ではいわゆる三大少年誌の連載陣はすべておれが決めている。ジャンプの連載陣はすべて小学生だし、マガジンは様々な新興宗教団…

アベ政治が許さない!

「明日は乳の日だろ電機さん!おっパブ行きましょうおっパブ!ゲヘヘヘヘ!」 いや、いちおう一国の首相なんだしさ、そういうノリはもう卒業しようよ。諭すと、安倍総理は、チョッてんでノリ悪いや!と肩をすくめ、やけくそ気味にアメリカンクラッカーを鳴ら…

丹下拳闘倶楽部

待ってくれよおっちゃん、俺はまだ真っ白になりきっていねえんだぜ。そう言ったジョーの目には眼球が無く、ぽっかりと漆黒の穴がふたつ開いていた。ジョーおめえ、その目はどうしたんだ。おっちゃん、おれはとっくに人間の肉体なんか捨てちまったよ。ジョー…

村八分

「誰だぁ!これ書いた奴!」楽屋に響く怒声。ガラスの割れる音、明滅する照明。ベンジーこと浅井健一のギターケースに「便自慰」と落書きしたささやかなイタズラ心が、こんな大騒ぎを招くとは…。「誰だ!怒らないから正直に言え!」髪を逆立てて吠える浅井の…

ファミ猫Bros.

マンガのネタを探すためにクソゲーをやるのもシンドイが、これも仕事だから仕方がない。新宿に出て、駅前のさくらやで混雑をかき分けながら、ワゴンセールのファミコンを漁る。いつ来ても、「亀の恩返し」だの「銀河の3人」だの「いっき」だの「サラダの国…

Happy Hunting Ground

「今日は、おれたちのライブに来てくれて、ほんとありがとうッ!」人の気配もない、JR函館本線桂川駅前。マイクを手に絶叫した渡辺電機(株)さんを、誰も気に留める者は無かった。小雨の降る駅前には、誰一人いなかった。「そんじゃ最後の曲、えっと次のシン…

愛はかげろう

娘が世話になったそうだな、え?アニマル浜口が突然おれの部屋にやって来たので、死ぬかと思った。後ろには白いウェディングを身にまとった京子が、頬を赤らめている。浜口は、あのTVでお馴染みの口調で訥々と、だが決然と言った。男なら誰でも衝動的なあや…

ありゃ馬こりゃ馬

府中競馬場。「はじめまして、武豊です」目の前の醜くぶくぶくに太った大男の言葉が、最初は信じられなかった。だが、肉に押しつぶされくぐもってはいるが、その声は聞き覚えのあるあの競馬の神、ミスター競馬の声そのものだった。今週の開催を欠場して、ニ…

虫られっ話

金星の昆虫軍団に地球文明は滅ぼされてしまったが、おれは早い段階で寝返って昆虫側に情報を提供するなどスパイ活動でポイントを稼いでいたので、人類が残らず処刑されてしまっても、特別のはからいで将校の地位につき、何不自由ない暮らしを送った。虫の嫁…

半魚人の逆襲

JR洞爺駅で降りる乗客の大多数は、洞爺湖方面へ向かうバスに乗り込む観光客だが、おれはその列を離れて一人、駅から真っ直ぐ南へ伸びる道を下って行き、海岸に出た。砂浜に散らばるホタテの貝殻を手にとって観察した。うん、今年も出来は上々だ。人目がな…

I can't speak fuckin' Japanese.

内田裕也さんがウチの店に遊びに来るなんて!と、最初は喜んだものの、コースを選び女の子を指名し、いざ料金を支払う段になると、ちょっと気まずい間を置いて「わかんだろ。おれだ、内田だよ」小声で吐き捨てた。いや、それはそれとして、決まりなので…と、…

悪魔のいけにえ4

「これがそのゴミ屋敷です!」ワイドショーのレポーターが指し示したのは明らかにおれの部屋なので、ビックリして朝食を中断、カラスの丸焼きを手に持ったまま玄関を開けた。今、画面に映っていたレポーターが、いまにもチャイムを鳴らそうとしていた手を引…

花と蛇

二人で合作していた作家がコンビを解消した例といえば、藤子不二雄と岡嶋二人、そしてあまり知られていないが、団鬼六もまた、そうした例のひとつである。もともと佐渡の鉱山で奴隷として働いていた黒岩幸彦と、そこで奴隷監視人として悪逆非道の限りを尽く…

太陽がいっぱい

現・陸奥親方の霧島が「角界のアラン・ドロン」と呼ばれていた時点ですでに「今さらアラン・ドロン?」と思ったものだが、それから四半世紀を経た今、「漫画界のアラン・ドロン」の称号をめぐって、ハンサム漫画家コンテストに出場することになろうとは、思…

プレイボーイ入門

昭和の小沢昭一とか永六輔とか野坂昭如とかって今でいうと、みうらじゅんとかリリーフランキーとか杉Jとか、あのへんでしょ。したり顔で言う白鵬にムッとして、思わず「話の特集」のバックナンバー何冊持ってんだと突っ込んだら、待ってましたとばかりに「…

蜂のように刺す

かの偉大なボクサーの心臓は実は40年前に止まっていて、それからずっと体内に蓄えられた栄養のみで生きながらえていたという話は、ごく一部の関係者以外は誰も知らない。表向きパーキンソン病と称していたが、実際はすでに何十年も前から脳に情報が伝達され…

淫獣ジャイアンツ

高名な寺の住職を拉致監禁して調教し、淫らな性奴に仕立てあげるゲームにも飽きたので、最近はそいつらに野球を教え込んでチームをつくり、都市対抗野球にエントリーする等している。全員が袈裟を着用して数珠を持ち、でも口にはガッチリとギャグボールを噛…

永続革命宣言

かつて電気グルーブのお二人が、新作を録る合宿中にどうしても歌詞がうまくハマらず、考えが煮詰まってグダグダになった挙句、とうとう頭のなかに「トロフィー」という単語しか浮かばなくなってしまったというエピソードがあるが、そのトロフィーという単語…

渡辺電機(株)もし戰はば

宮城野部屋の稽古場に子供が落ちてしまったので、やむなく白鵬を射殺したというニュースには、胸が痛む。かけがえのない相撲界の至宝を、なんとか助けることはできなかったのか。さらに、その子供が実は相撲反対運動の活動家の連れだったことが判明して、事…