渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

時そば

き、今日はみんなに転校生を紹介する…。自信なさげな担任の言葉が終らない内に教室のドアが勢いよく開き、学帽を目深にかぶり竹刀の入ったずだ袋を担いだ男が教壇に仁王立ちする。おれの名は、渡辺電機(株)だッ!!前の学園でいろいろ騒ぎを起こしちまってな、このガッコに転がり込んで来たぜ。まあしかし、どいつもこいつもウラナリの青びょうたんみたいなひ弱な奴ばっかりだね…。さて、おれの席はっと…、おっとあそこあそこ!一番うしろのあのカワイコちゃんの隣だ!じゃあ、よろしく頼むぜ!渡辺電機(株)さんに思い切り肩を叩かれてよろめき、辛うじて声を絞り出す担任。と、とにかくみんな仲良くするように…。ナハハハ、よろしくな諸君!などと笑いながらガニ股で一番うしろを目指して歩いた渡辺電機(株)さんが、突然大きな音を立ててひっくり返る。なな、何しやがんでい!通り道に足を差し出し、ニヤついている謎の男。クックック、これが俺様のあいさつさ、色男さんよ…。てめえこのや朗!胸ぐらを摑もうと手を伸ばしたまま、渡辺電機(株)さんは驚愕の表情で凍りつく。も、喪黒さん…?立ち上がったのは笑ウせぇるすまん、喪黒福造その人だった。渡辺さん、約束を破りましたねー。ドーン!!こ、これは違うんだその……ギャーーーーーッ!…四文損をしてしまいました。おあとがよろしいようで…。

 1971年スイス。ハードでドグサレでキャッチーで、ジミヘンがスイスに観光旅行に来て浮かれているかのようだ。わしらがアニメのハイジに涙していた頃、現地は…。

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