キノコキノコ

日本を印度に…エート何だっけ？カラオケで得意の歌を熱唱しようとして歌詞を思い出せず絶句してしまった渡辺電機(株)さん。プライヴェートな会なら、おいどんもヤキが回ったばい！と笑って済ませるところだが、今日は大リーガー大谷選手をエロ同人サークルにヘッドハントするための大事な接待の席。あかん、終わった。大谷はん、怒りはるやろなあ…そう思ってチラリと大谷選手の顔色を伺うと、大谷は「しーてしまえ、だろがブゥアーーッカ！」と渡辺電機(株)さんを指差し、鬼の首を取ったような形相で笑い転げ、バーカバーカチンポチンポと囃し立てた。お、大谷はん、そない言わんでも…。最初は頭をかいて苦笑いしていた渡辺電機(株)さんも、大谷が笑い転げて口の端から泡を吹き、白目をむいてクワックワッ、キュキューーッと怪鳥のごとき奇声を発するに及び、事態を察知した。こいつ、人間じゃねえ。やがて顔面の穴という穴からおびただしい量のキノコを生やしながら、大谷はレロレロと舌を出し入れしたかと思うとドサッと崩れ落ち、熟れすぎた西瓜のようなボロボロの肉塊の山に成り果てた。菌糸類が人類に取って代わり地球上を制圧する日が、こんなにも早く来ようとは…。

このピリピリしておっかないのがカッコいいという1980年代初頭の空気、おわかりいただけるだろうか…。こんな若者に、この国の未来を任せられるでしょうか皆さん！？

Second Edition