メロスが10人もいりゃ、1人くらいは帰ってくるだろう。クローン技術の進歩も、大したもんだ。そう考えてのんびりゲームやエロ動画探しに興じていたセリヌンティウスだが、日没が近づくにつれ、不安で頭がいっぱいになり、牢の中に響き渡るお気に入りの洋ピン女優の絶叫にも上の空で、じっと壁を見つめていた。そして、処刑の時間が来た。すでに処刑場の広場は、数千人の見物人で超満員だった。コ・ロ・セ！コ・ロ・セ！拳を突き上げ連呼する群衆は、全員メロスの顔をしていた。ずいぶん増えたな…。身体を何本もの槍で貫かれながら、セリヌンティウスはクローン技術の進歩に、改めて感心していた。
オシャレ過ぎて、勉強部屋で黙々と聴いているようなおれは、なんか壁を感じた部分もあります。六本木で肩で風切ってはるんやろなあと。島さんが何もせず立ってるの、かっこいいですね。
