囁きの霊園
スキーシーズンが終わり、苗場のスキー場も雪解けとともに、スキー客が食い散らかした越後湯沢名物のささだんごの笹の葉が、ゲレンデに点々と散らばっているのを、渡辺電機(株)さんは見逃さない。バイトの力士たちを雇ってかき集め、エサ不足に困っているであろう上野動物園のパンダのエサとして高額で売りつけようとの算段だったが、竹と笹を間違えていた上に拾った笹は片っ端から横綱が食ってしまい、巨額の負債だけが残った。今でも借金を返すため、冬はスキー場、夏はフジロック会場で、気弱な学生相手のカツアゲに勤しんでいるが、むしろ逆にむしり取られる事の方が多く、まさに蟻地獄。見てはいけないもの、それが渡辺電機(株)さんの人生なのであった…。
映画の主題歌。痛快な大ぼら話の原作が、ピーター・セラーズやリンゴ・スター、ラクウェル・ウェルチらのギャラに予算の殆どを食われたのか、面白いけど全体に画面が貧乏くさく、ショボい映画になりました。この曲を歌ってる人たちもツキが無く、数年後にフロントの2人が次々と自殺してしまい、バンドは消滅します。