実家の母親の友人が横綱白鵬のタニマチで「おかあちゃん」と呼ばれる仲と知り、ブログを読まれたら一巻の終わりなので生きた心地がせず、殺す以外に選択肢はない。思い詰めた渡辺電機(株)さんはヨドバシドットコムで出刃包丁を注文し、届くのを待ちながら殺しの身支度を整えた。ニンジャスーツの地下足袋を履き終わったところで、チャイムが鳴った。こんばんわ、ヨドバシです。ドアの向こうの野太い声が、全てが横綱に露見したことを物語っていた。夜なのでもう寝てます、また明日来てください。震える声で応じ、ドアチェーンをかける。立ち去ったのかその場にいるのか、何の反応も物音もないまま、時が過ぎる。身動きできず、ニンジャの構えを崩さずドアを睨みつける渡辺電機(株)さん。やがて鶏の声が響き、ドアの隙間から朝日が差し込んだ。朝だ！おれの勝ちだ！一気に緊張から解放された渡辺電機(株)さんが喜び勇んでドアを開けると、真っ暗闇の中に、横綱の大きな目玉が２つ、光っていた。フフフ…朝だと思ったのかね？骨のひしゃげる音とくぐもった悲鳴が、深夜の住宅街に響き、やがて静かになった。
ゲイリー・グリッターのバックの頃から、ショボい音なのにドラマー２人いる意味あんのか不思議でした。左側の緑色の人は、後にXTCやユーリズミックスでもプレイしたそうです。
