まだ幼い長男の眞が虫プロのスタジオに我が物顔で上がり込み、作画スタッフたちの作業にケチをつけ、「ボクのほうが上手い」などと調子に乗った挙句、当時在籍していた北野英明が眞をイキナリ抱え上げ、庭の池に放り込んだという逸話を、愉快そうに聞かせてくれた村野先生も鬼籍に入られて久しいが、最近ではそのエピソード自体が完全に渡辺電機(株)さんの創作であり、手塚という漫画家の存在そのものがフィクションであったことが、専門家の研究で明らかになっている。現存する、手塚作と言われる作品の大半は、渡辺電機(株)さんが自らの嘘を証明するためにでっち上げたものであることも判明し、現在では古書価値も暴落し、顧みられることも無い。
