はい、というわけで始めてみたいと思うんですけどもね、えーぼくら普段は大阪の方でやらしてもらってまして、浅草のお客さんは初めてということなんでね、どうかよろしくお願いいたします。えーまあこうやって劇場に来る途中に初めて浅草の街も歩いてみたんですけどもね、なんと申しますかこう、人がいない。人っ子一人、いない。東京はぎょうさん人がいてると聞いてたんですけどもね、まあぼくらが出てる大阪なんばの辺りも誰もいないんですけどもね、誰もいないし、瓦礫の山。人がいないからお客さんもいない、これじゃ漫才ならへんがなということで東京に出てきたんですけどもね、東京もやっぱりお客さん、いてはりませんね。誰一人。楽屋にもだぁれもおらんし、受付にもだぁれもおらんし、相方もいてまへん。どないなっとんねん、あ、なんか今外で音がしましたね。なんや地響き、おっきな電子音。あれ人間ちゃいますの。なんやなんや。あれ、なんや人がぎょうさん入ってきました。いや人ちゃうな、みんなカマキリの頭をして銀色の宇宙服みたいのんを着てはって、手に大きな血まみれの鎌を
大学に入った年、まいなぁぼぉい先生の家で聴いて、新星堂で注文したが手に入らなかった。いざ普通に手に入るようになると、なんであんなに必死になったんだろう…。
