渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

はるか悪夢の址

酒の肴を買ってこい!渡辺電機(株)さんに足蹴にされ、そう命じられた書生の若き安倍晋三は、黙って雨の降る夜の街を、裸足で走った。いくら世話になっている代議士の先生とはいえ、あんな下品な酔漢を尊敬などできるわけもないが、帰る家も親もない彼には、そうするしか無かったのである。あれ?なんかおかしいな。肴のビスコを口いっぱいにほおばって日本酒をガブ飲みする渡辺電機(株)さんに全裸で酌をしていた安倍晋三は、なんだか落ち着かない気持ちに襲われた。おれには実家もあるし、そもそも総理大臣になったはず…。周囲の景色がぐずぐずと崩れ落ちていく中で、視界の中央に眩い朝の陽が射す。目が覚めて夢は終わり、日本国総理大臣としての忙しい1日が、始まろうとしていた。それでもまだ安倍総理の枕元で、ビスコを肴に酒を飲み続けていた渡辺電機(株)さんは、昭恵夫人の呼んだ警官の銃で撃たれると、裏声でウフフフッと笑い、煙のように崩れて消えてしまったという。

騒音的美学の終焉

騒音的美学の終焉