「死霊のはらわた」シリーズ５作目は舞台を安土桃山時代の日本に移し、ブルース・キャンベルは主人公フランシスコ・ザビエルを演じることになった。布教の旅の途上、インドのゴアトランスシーンに触れて衝撃を受けた彼は、当地での４年に及ぶＤＪ修行の後、日本へ旅立った。数ヶ月の酒とクスリと音楽と色欲にまみれた豪華クルーズの末に上陸した、関門海峡に浮かぶ小さな島。その名を、巌流島。砂浜では、今まさに佐々木小次郎と宮本武蔵の一騎打ちが行われようとしていた…。おいあんた、おれの大事なシリーズをどうしようってんだ。陶酔して延々と語り続ける渡辺電機(株)さんを遮って、ライミ監督の鋭い声が会議室に響き渡る。誰だよ、こんなやつに脚本頼んだの！憤然と立ち上がるライミ監督が、自分と渡辺電機(株)さん以外の参加者が全員ゾンビであることに気づくのに、そう時間はかからなかった。
