渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

魔王

小橋危ないッ!健介の繰り出すチョップの連打で、みるみる赤く染まる小橋の胸板。いてもたってもいられなくなった渡辺電機(株)さんは、制止する若手の手をかいくぐってリングに乱入し、佐々木健介の大きな背中をポカポカとなぐりつけた。数発で背骨が粉砕され、佐々木健介はぐったりと生気を失って崩れ落ちた。大丈夫か小橋!おれがついてるぞッ!な、なんすかアンタ。小橋が呆然と発したシラフの言葉は、渡辺電機(株)さんを傷つけた。おれは!おれは小橋、あんたの為を思って!怒りと悲しみは高温度の炎となって渡辺電機(株)さんの身体からほとばしり、瞬時に東京一帯を火の海にした。なンでだよ小橋ぃ…おれは、おれはちっとも怖くないのに!泣きながら上空を旋回し、太平洋の彼方へ飛び去った渡辺電機(株)さんだが、立ち直りは早く、翌週には西友上井草店の深夜品出しのバイトに応募、今でもバイト代でプロレス観戦を楽しむ優雅なフリーター暮らしをしているという。

発売から1ヶ月、やっと届いた。この曲「もしもフランス人の映画監督なら」、アコーデオンとゲストボーカルはレオス・カラックス監督だそうです。ポンヌフの恋人くらいしか知らないです。「ポンヌフ」とは、亀がタマゴを産み落とす擬音なのだそうです。嘘です。

Hippopotamus

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