三日月の夜、烏天狗を祀る愛宕神社の境内で、カラスを殺して生き血をすすった渡辺電機(株)さんは、カラス人間に変身してしまった!ケーッケッケ!思った通りだ!闇夜に漆黒の羽毛をギラつかせ、鋭いくちばしから真っ赤な舌を出して笑う渡辺電機(株)さんは、そのまま夜行バスで彦根市に直行、琵琶湖畔で行われる鳥人間コンテスト会場に姿を現した。エントリーナンバー、666。漆黒の闇の使者。コールされ、怪鳥音を発して登場したカラス人間の渡辺電機(株)さんの姿に、会場は最初は爆笑に包まれたが、彼が宙を舞い、場内の人々を襲って喉笛に鋭いくちばしを突き立てるに及び、場内は阿鼻叫喚の地獄と化した。思い思いの滑稽な人力飛行機で逃げ惑う参加者達を追いかけて青空を舞い、一人また一人と餌食にして行く渡辺電機(株)さん。鳥人間の意味を履き違えていたことを、彼に教えてやれる者も、もういなかった。
アッサリ和風で80年代らしいヒネリもあり好きだったのだが、今に至るまでDVD化されていないらしい。小林泉美作曲のOP/ED、ワザワザ買った数少ないアニソンレコードのひとつである。
ふしぎの国のアリス「ライオンVSユニコーン/おかしなティーパーティー」 [VHS]
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 1997/11/21
- メディア: VHS
- この商品を含むブログを見る