SASUKEに初のマンガ家としてエントリー、バナナ一房を抱えてスタートラインに立ち、ゴールまでに全て食べ切った上で完璧にコースをクリアするという離れ業をやってのけ、ゴールのボタンを押しながら咆哮して口の中のバナナを会場中にまき散らしたた渡辺電機(株)さんは、放映日にはすっかりクスリも切れてリバウンドの鬱に襲われ、TVも観ずに布団から一歩も出ず、放映と同時に鳴り続ける電話にも、押し寄せるメールにも、嵐のようなSNSの通知にも、一切応答しなかった。今では名も知れぬ田舎町で名前を捨てて、身寄りのない老人としてひっそりと暮らしているが、常にバナナだけは切らさないという。たぶん、彼の行方は永久にわかるまい。だが、彼の作品は残るのだ…。
曲が終わってからの変な時間がおもしろいです。
