渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

センチメントの季節

池にビッシリ産み付けられたガマガエルのタマゴ、食おう食おうと思ってズルズル日が経って、けっきょく全部オタマになっちゃったのがまた美味そうなので、西友で味ぽん5本買ってきて池にドボドボ注ぎ込み、くちばしを池の水に突っ込んでズババーッとすすり込んでみたらンマいのなんの!ヌルヌルぴちぴちの喉越しがタマンないね!などとモノスゴイ早口でまくし立てる渡辺電機(株)さんを前に、民進党の蓮舫党首は、次第に作り笑いをこわばらせ、どう話を切り上げたものか思案しながら、救いを求めるように周囲を見回した。いつの間にか党員やセキュリティの姿はなく、墓場にいるのは、蓮舫と渡辺電機(株)さんの二人だけになっていた。その渡辺電機(株)さんも、興奮冷めやらぬ様子で高速でまくしたてる言葉がすでに意味をなさず、ついにはクケーと甲高い怪鳥音を発し、ばさばさと何処かへ飛び去ってしまった。呆然と立ちすくむ蓮舫党首の姿が、荒れ果てた墓場にしのびよる夕闇に、ゆっくりと溶け込んで行った。

1992年に相棒のオリー・ハルソールが亡くなって以後、酒浸りの自堕落な暮らしで半引退状態だったケヴィンを、若いファンのミュージシャンたちが引っ張り出して作った15年ぶりの作品。かつての深みのある声やエスプリの効いたメロディは衰えてしまったが、ティーンエイジ・ファンクラブやエイロス・チャイルズらの助力で、カラフルで温もりのある良いアルバムになった。が、結局この6年後に「燃えなくなったら、もう輝くことはできない」と書き遺して、この世を去る。

UNFAIRGROUND

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